フェレ語り

最初の頃の写真は使い捨てカメラで撮影した為、写りがあまりよくありません(^^; 
*音楽を鳴らしたくない方は下のコントローラーで止めて下さい。
46      ビビのその後1
ビビが神経性胃腸炎になった。神経性と言う事は精神的にもストレスがあったに違いない。思い返せば半年の間にビビの環境は劇的に変化した。飼い主が変わり、一人のびのび生活から集団生活。新しい子が来て、引越し・・・ 元気でも内面下では少しずつストレスが蓄積していたんだと思う。気づいてやれなくてごめんね、ビビ。 ビビは最初に胃腸炎と診断されてから4ヶ月たった今現在もステロイドのお薬を飲んでます。ステロイドはホルモン剤みたいなもので食欲増進させたりする効果もあるみたいです。 ステロイドと言えば人間でも副作用が心配ですよね。薬を飲み始めてからはウンチも状態がよくなり、ご飯もしっかり食べるようになって体重も900gに戻りました。でも副作用で毛が少し抜けてしまいました。先生に元気になったし薬は使わなくていいなら極力あげたくないのだけど・・・って話したら、ビビは体質的に胃腸や粘膜が弱いらしくて薬は微量を生涯投与したほうがいいと言いました。将来はリンパ腫とかになりやすいかも知れませんとも言われた。 これにはヘコんだけど、ビビはまだ1歳。これからもっと長生き&イタチ生(人生)を満喫してもらわなくちゃ!!今は色々勉強してサプリなどもあげてます。
 
 
47      オージの異変2
今度はオージ(・_・; 副腎腫瘍?!と診断されてからも状態は変わらず、ただ脱毛している感じでした。脱毛もひどくなる事はなく変わらずでしたが、前ほど遊ばなくなりました。オージは心臓もチョット肥大しているので疲れやすいみたいです。それと発情状態みたいになってしまって困った事にビビにちょっかいを出すようになってしまいました。それはもうストーカー並(-o-; ビビも逃げ回り、噛まれると雄たけびをあげる程に・・・ ビビはまた胃腸炎になってしまうじゃないかと心配なので放牧時間をずらしたりしました。 オージの副腎疾患は少しずつ進んでるのでは?! 再度病院で診てもらう事にしました。
 
*副腎腫瘍について*
フェレは副腎腫瘍になりやすいと言われています。とある情報誌には生涯でほとんどのフェレが副腎系のトラブルになるなんて書かれているほどです。原因は早期の去勢手術ではないかと言われてますが、ハッキリはわかりません。そこいらのペットショップで売られているフェレベビーは99%去勢されています。理由は色々ありますが・・・ あまりに小さい頃に生殖腺除去をしてしまうと、ホルモンのバランスなどが崩れてしまいやすいのです。去勢してないフェレと比べると体も小さいです。副腎は左右に1つずつあって体のさまざまな機能をつかさどる重要なホルモンの分泌などをしています。 副腎腫瘍になるとホルモンのバランスが壊れてしまう感じになります。ホルモンの種類によって症状はさまざまですが、脱毛・発情状態・皮膚の乾燥・かゆみ・多飲多食・腹部膨満などなど・・・ ♀はおまたが腫れてしまったり、♂は前立腺が腫れたりして排尿困難になったりする場合もあります。治療は患ってる副腎の摘出がほとんどでしたが、今は薬による内的治療も効果をあげているみたいです。
48      オージ手術決定
後日、病院で診てもらうと左の副腎が少し大きくなってる事が判明。オージは4歳で体力あるし、元気な今のうちに摘出しましょうって事になりました。動脈に接している右側の副腎摘出は難易度が高いそうですが、左は比較的簡単な手術だそうだ。先生も特に心配している様子もなく、取れば状態は回復しますよ〜(^-^)なんて話していた。オージの心臓は大丈夫でしょうか?と聞くと問題はないと思いますと返ってきた。 それならば、お願いしますって感じで先生に託す事にしました。
 
 
 
49      突然の別れ〜オージ旅立ち1〜

2003年12月7日
手術前日、色々検査も兼ねて入院。入院中のご飯とか器とかおもちゃも用意して妹と病院へ連れて行きました。明日の晩にはまた会えると信じきっていたので、安心して診察台の上にいるオージにがんばるんだぞって頭を撫でて先生に預けました。先生も笑顔でわかりましたと答えた。
 
12月8日
お昼に先生から連絡があり、検査の結果は問題無しで手術は決行。術後麻酔から覚めた頃に再度連絡という事になりました。私はお願いしますと言って受話器を置いた。その数時間後電話が鳴った。時間的にまだ少し早いので病院からじゃないな〜なんて思いながら電話に出ると病院からであった・・・ 私は即座に不安になった。とっても嫌な予感がした。 看護婦さんが、「今手術中ですが、オージ君の呼吸が止まってしまいました。すぐにこちらにこれますか?」 と言った。 私は「は?!何で何で何で?!」 興奮気味にこんな事しか言えなかった。取り合えずすぐ向かいますって告げて電話を置いた。 病院に到着すると診察時間外なので誰も待合室にはいなかった。
診察室に駆け込むと先生が辛そうな顔をしながら奥から出てきた。「蘇生処置を何度もしましたが、駄目でした・・・」 私はあまりに突然の事に涙も言葉も出なかった。 手術自体は無事に終わって縫合も済み、後は目が覚めるだけだったらしいのだけど、オージは目覚める事はなかった・・・ 先生がオージを抱っこして連れてきた。抱っこすると普段と変わらず暖かい。手術も無事終わったのに何で????
私は唇を噛みしめた。 先生は謝っていたがそんな言葉は頭を通り過ぎていった。 私は連れて帰ります、それしか言わなかった。(半キレしていた)
先生は綺麗にさせて下さいと言ってきたけど、私は再度連れて帰ります・・・と言った。 って言うかそれしか言葉が出なかった。 それでも先生は私からオージをそっと取り上げ処置室に入っていった。数分後、箱に入れられてオージが戻ってきた。私は支払いの事もふっとんでいてオージを抱えたまま外に出てしまった。先生が車までついて来て、後でまた連絡しますから・・・と何度も繰り返していた。私はハイと一言だけ話して車に乗り込み病院を後にした。
家に帰ってオージを抱っこすると、シッポが爆発していた。一人で怖かったんだろう・・・ それを見た瞬間私は泣き崩れてしまった。 昨日まで元気に走り回っていた。手術を決めたことはミスだったのか?!
ブッチの事も頭をよぎった・・・  私が判断したことはみんなみんな間違いなのか?? 泣くのを通り越して唸っていた。頭を上げるとバズたちがジーッと見ていた。私はただ泣くしか出来なかった。 オージ許して・・・ごめんなさい・・・ 
50      突然の別れ〜オージの旅立ち2〜

その日の晩に病院から連絡があった。先生が、もう一度ちゃんと説明をしたいらしい。手も合わせたいからこれから家にお伺いしてもいいですか?と言ってきた。
私は泣きすぎて顔がパンパンで会いたくなかったし、説明を受けたところでオージは帰ってこないし、一度はお断りしたのだが、先生がどうしてもって言うのでしぶちんでOKした・・・
30分ぐらいして呼び鈴が鳴った。先生が来た。手に花束とカルテを持っていた。仕事着のままだ。外来終わってすぐに来てくれたみたいだった。お部屋に通すとまずはオージに手を合わせてくれた。花束も受け取った。
そして先生は詫びた・・・ 傷だらけの手でこぶしを握り、予測不足でしたと謝った。 その後カルテを広げながら説明をしてくれた。オージの心臓は手術に絶えられなかった。もっと事前に慎重に話し合いをするべきでしたと言った。 そんな先生を見て、私はふと思った・・・ ここまでしてくれる先生は他にもいるんだろうか?!隠すことも、言い訳もせず、真実を述べて詫びる、私は少し報われたような気がした。オージ、先生を許してくれる?! 先生はオージの為に一生懸命手術してくれたんだよ、Sayaも先生も助けたかったんだよ、元気にしてあげたかったんだよ・・・。
先生が来た時、バズ達は放牧中でした。Sayaがゲージに戻そうとすると、そのままでいいですよと言った。オージの説明をしてる時もその横でバズ達は走り回っていたけど、撫でたりしながら話をしてくれました。 私は怒っていた自分が情けなくなってきて恥ずかしかった。先生は帰りがけに再度オージに手を合わせました。 私があの・・・お代は???って聞くと先生は一銭も受け取らなかった。手術は終わってたし、前日の検査もたくさんやってるからかなりの金額なのに。私はお礼を言って、これからもお願いしますと伝えた。 完璧な人間はいません、たぶん。オージが死んでしまった事はとても悲しいし残念です。看取る事も出来なかったし・・・ でもそれとなく納得出来ました、先生の人間性で。
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